乾燥しやすく代謝も下がる冬の季節、特にお風呂に入りゆっくりカラダを温めておきたいですよね。
体の代謝が低下しやすくなると美容にもよくありません。

そんな時にお風呂に浸かることで、血行がよくなり新陳代謝が促進され、その結果、お肌のハリや弾力が増すのですが…
より美容効果を高めるために、お風呂にいれたいものがあるのです。

もちろん入浴剤でも良いのですが、化学剤で作られた入浴剤における美容効果はほとんどなく、その大部分がリラックスするためのものなのです。

今回は、家にある身近な素材でお風呂に入れると確実に効果のあるものをご紹介します。

キメ細やかな肌になる「昆布風呂」

のヌルヌルの成分が溶け出して美容と健康に良いお風呂です。
昆布は食べるだけでなく、お風呂に入れて皮膚からも海藻成分を補給できます。

昆布に含まれるアミノ酸などの成分には、細胞を活性化する作用があるほか、保湿作用と皮膚を保護する作用がある。

東京ガス都市生活研究所が実験を行ったところ、昆布が保温効果に優れていることが判明。
実験によると、昆布を入れた「昆布風呂」は、さら湯に比べ、入浴後の肌水分量が増加する傾向が見られたのです。

また、肌のキメの状態を示すキメ画像を見ても、昆布風呂では入浴後の肌のキメが放射状にきれいに整う様子が見られました。

【入浴方法】
乾燥させた昆布を5cm角ほどに切ります。
切った昆布を袋に入れて、水から煮出したものを浴槽に入れるます。
それは、だし汁の中に自分が入るという感じです。
昆布風呂ですがそのままお湯で洗い流さずに上がっても大丈夫です。

【注意点】
皮膚の弱い人や妊娠中の女性などは、念のため入るのは避け下さい。
また、お湯をそのまま繰り返し使うと浴槽に汚れがついてしまう場合があるため、その日のうちに掃除をしましょう。

乾燥肌に効果 ツルツル肌になる「米ぬか風呂」

乾燥肌の方にオススメするのが、米ぬかを使った「米ぬか風呂」。
米ぬかには、玄米に含まれる栄養分の9割が詰まっている言われ、そのため、新陳代謝アップや美肌にも欠かせないビタミン、ミネラル、セラミドなどが豊富です。

【入浴方法】
米ぬかをネット包んで浴槽の中に入れるだけ。
そのまま米ぬかを浴槽の中に入れることも可能ですが、排水溝が詰まる可能性があります。
そのため、ストッキングや手ぬぐいのような薄手の木綿布で袋を作り、その中に米ぬかを入れて浴槽に浮かばせましょう。

ぬかと言っても、お湯は全然臭くなりません。
すごく神経質な人は、ちょっとだけ匂いを感じるかもしれませんが、漬物のぬか床のような不快な香りではないので安心してください。

【注意点】
米ぬかをお風呂に入れる場合は、必ず「無農薬」のものを選びましょう。
米ぬかは、玄米を精米したときに出る外皮の部分なのですが、外皮は残留農薬が一番多く含まれる部分でもあるからです。

体温の常用 肌がしっとり潤う「日本酒風呂」

お風呂に風呂に入るだけでも体温は上昇するのですが、日本酒風呂にすることで、より体温の上昇を促すことができます。

美容と疲労回復に欠かせないお風呂に日本酒を入れて入浴する酒風呂は、保湿効果にすぐれ、肌が乾燥しにくくなるということが実験で確証されています。
身体の芯から温まり、天然のアミノ酸でお肌がしっとり潤うのです。

【入浴方法】
日本酒風呂を作る方法は簡単です。
お風呂に日本酒を混ぜるだけ。
入浴剤として浴槽に日本酒を五合ほど混ぜると、血行促進効果と保湿効果のある美容風呂の完成。

【注意点】
お湯の温度を高くしないようにしましょう。
目安は37度くらいのぬるめのお湯が効果的。
またお風呂に日本酒を入れることによって、リラックス効果が高まります。

残った野菜や・果物を入れよう

ゆずには血行を促進する効果、ミカンの皮には温め効果、大根の葉には発汗を促す効果があります。

やってはいけない入浴方法

寒い冬の入浴法で間違っているものがあります。
入り方によっては効果に違いがでるため、覚えておきましょう。

東京ガス都市生活研究所が行った調査では、冬は42度以上のお湯に入ると答えた人が4割を超えています。
寒い季節だからこそ、熱いお風呂で温まりたいという人が多いようですが、これでは体が芯から温まりません!

38~40℃程度のぬるめのお湯が一番温まります。
血液のめぐりをよくするにはある程度長く入ることが大切。

体を芯から温めるという意味では血液循環が大切になります。
熱いお湯に入ると、あがった後に体温がぐっと下がります。
体の表面だけが温まっている状態なのです。

さらに!
体の表面しか温まらないうえに、皮膚の脂分を必要以上に取り除いて肌を乾燥させる原因になることも。

一方、ぬるめのお湯にゆっくりつかることで、血管が広がって血液循環が良くなり体の奥の方から温まるだけでなく、リラックス効果も期待できます。

熱いお湯だと交感神経が優位になりますが、ぬるめのお湯にゆっくりつかることで副交感神経を優位にすることができます。

特に38~40度くらいのぬるめのお湯に入ると、副交感神経が刺激されるので、脳と体がリラックスする休息モードに切り替わりやすくなるという訳です。

お風呂から上がる時を大切にしよう

お風呂から上がる時に、足先などにさっと冷たい水をかけることで血管を収縮させ、熱を閉じ込めて温かさを保つ効果があります。

またバスローブもおすすめ。
すぐにパジャマなどを着てしまうと汗をかいて冷えてしまうことがあります。
風呂上がりの水分をよく吸うだけでなく、肩なども冷えませんので湯冷め防止になります。
バスローブは、おしゃれ目的ではなく実用的な意味もきちんとあるのです。

あとがき

日本人のお肌ってきめ細やかで綺麗だよね。
と世界中の女性が羨ましがっていますが、このきめ細やかの理由として、お風呂に浸かる習慣があることがあげられます。

お風呂に浸からない生活を続けていると…
冷えや疲れによって血流が滞ると代謝が低下。

古い角質が落ち切らず、肌がくすみがちになります。
一方、お湯に浸かると温熱効果で、血管が拡張していきます。
血流が良くなることで、多くの汗をかきやすくなり、汗と一緒に老廃物が放出し、リンパの流れも良くなり美肌に繋がっていくのです。